この人と話すのは
これが最後だと知っていて
憎みあったまま そのドアを閉じられるだろうか
この子どもの顔を見るのは
これが最後だと知っていて
怒鳴りつけたまま 学校にやれるだろうか
この友と会うのは
これが最後だと知っていて
意地悪な言葉を残して 席を立てるだろうか
どの瞬間も 今が最後かもしれない
行ってきますも
おやすみも
さよならも
いつかは最後の言葉になる
ずっと一緒にいるから愛しいのではなく
ずっと一緒にはいられないと分かっているから
愛しくて 大切なのだ
今が最後だと思ったら
私たちは きっと変われる
その生き方も その愛し方も