今を生きる魂への物語
玻璃真人新記 真言の…
ホームuzumeストーリーピックアッププロフィールリンクお問い合わせ
uzume
----- 新着情報 へのコメント -----
文字は1000文字以内、画像は1メガバイト以内でお願いします。
本文や画像の削除や追加・変更はできません。
半角カナは全角に変換されます。
管理者の判断で、やむを得ず削除させていただく場合があります。
* 印の箇所は、必ずご記入ください。
お名前 *
メールアドレス
コメント *
画像ファイル
(png/jpg/jpeg/gif)
半角の英数文字をご記入ください(大文字と小文字は区別されません) 画像の文字列
送信
2021うずめ旅 北九州編⑥
2021年7月7日 (水)

其の6 スマホは肝心な時に使えなかったりする

 

船の車窓から『オリックスレンタカー』というボードを掲げたおじさんの姿が見えた。私たちがこれから24時間借りることになっているレンタカー店の送迎者だ。他の利用者と相乗りでレンタカー店舗まで。レンタカーの並ぶ駐車場の一角で謎の樹のオブジェを見つけた。おじさんの説明によると以前雷が落ちた樹の名残らしい。雷神さんにお迎えされてのスタートだと勝手に思い込むことにした。

宿のチェックインまでにはまだ2時間ほどあったので、郷ノ浦近辺で是非とも行っておきたかったポイントを目指す。出発前に手に入れたマップには載っていなかったが、下調べはバッチリである。住所も調べてあったのでグーグルマップに導かれて『岳の辻』に到着した。マップの検索に入れたポイントは『龍光大神神社』だがグーグルあるあるで、道の途中で「目的地に到着しました」と案内を打ち切られてしまった。近くに散歩休憩中のおじいさんの姿があったので神社について尋ねてみた。その神社は散歩の通り道にあるそうで、最近若い人がお参りしているのを見かけるとのことだった。壱岐島のパワースポットとして人気上昇中なので、参拝者が増えているのだろう。そして若い人ではない私もそれにつられて来てしまっている。

林の中の道を抜けると現れたのは予想に反した小さな祠だった。『大神神社』というには少々こじんまりしているが、金の玉をくわえた立派な龍の像が鎮座していた。大きな社を構えていないのには理由があった。以前この地に祀られていた神社は、他の場所に移されてしまったらしい。それを有志が元の場所に祀り直したのだ。ここはいわゆる元宮なのだ。ここに祀られたことに意味があったのだろうから、戻って来ることができて龍神さんも喜んでいるに違いない。『岳の辻』の展望台から臨む夕暮れの海も空も美しかった。しかしそういう時に限ってスマホの充電が切れる。「あれ撮って、これ撮って」とパートナーに頼むはめになった。とは言え、一年で一番日の長い夏至の日にこんな豊かな時間を過ごすごとができたのは、実にありがたいことだ。


2021-07-07 Wed 19:01:11 / Name : うずめ
壱岐夕景
(※)この場所に新しいコメントが入ります。
 
Hibicore出版 玻璃真人係  |  新着情報    |  個人情報保護方針  |   特定商取引法に基づく表示  |  読者の皆様の声   |   ゲストブック   |  
|  ホーム  |  新着情報  |  ストーリー  |  ピックアップ  |  プロフィール  |  リンク  |  お問い合わせ  |